延床面積40坪の家を建てたい場合、坪単価50万円の家なら誰でも50万円×40坪で2000万円だと思われるでしょう。
しかし、2000万円を用意すれば、すぐにでも暮らせる家が建つかといったらそういうわけにはいきません。
ほとんどの場合は、家本体の価格です。家づくりでは本体以外にも多額の費用がかかります。
ここでは、本体以外にかかる費用についてお伝えします。
目次
建設に関わる費用は家の本体工事と付帯工事にかかる費用から成り立っています。
本体工事 | 建物そのものの工事 |
外部給排水工事 | 敷地内に引き込んだ上下水道と、建物内の上下水道管をつなぐ工事 |
解体工事 | 購入した土地に建物があった場合の取り壊し工事 |
外構造園工事 | 庭、舗装、車庫、門、塀などの工事。本体工事の1割程度が目安 |
土盛り造成工事 | 宅内に適するように土地を削ったり、反対に土を盛ったりして整地する工事 |
地盤改良 | 地盤が軟弱な場合に改良するための工事。 |
合併浄化槽 | トイレ、お風呂、キッチンなどの生活排水を処理する浄化槽の設置工事 |
契約書印紙代 | 建築工事請負契約書にかかる印紙代 |
その他工事 | アンテナ、防音、デッキ、NTT引込など |
法令にもとづき、必要な検査や手続きをする際の費用です。
建築確認申請費用 | これから建てる家が建築基準法や条例に適合しているか確認を受けるための手続き。費用は面積や構造によって異なる。長期優良住宅や省令準耐火住宅の認定を受ける場合は費用が高くなる |
地盤調査費用※20年保証を含む | 地盤の耐力を調査。20年保証とは土地のトラブルが原因で建物に損害が出た場合に修復費用をを補償する |
開発申請費用 | 境界確定、分筆、測量費用。建物を建築するにあたり、土地の区画や形を変更するとき必要となる手続き |
農地転用費用 | 土地登記簿の地目が「農地」となっている場合、宅地などの農地以外の地目に変更するときに必要となる手続き |
上下水道分担金 | 水道施設の整備費維持費を分担する名目で自治体に支払う費用。自治体によって規定が異なり、分担金の発生しない地域もある |
上下水道メーター負担金 | 給水及び施設分担金、設置費 |
10年保証費用 | 新築住宅に瑕疵があった(しかるべき性能を満たしていない)場合の、修繕費を保証する制度の保険料 |
中間/完了検査費用及び証紙代 | 中間検査は建物の安全性を確保するための検査。完了検査は、完成した建物が法令に適合しているか確認する検査 |
建物登記費用 | 建物を登記、(法務局が管理する登記簿に記載すること)するための費用 |
その他費用 | 分筆費用など |
式典や移住に関わる費用で、お施主様の状況、考え方や地域慣習によって金額が大きく異なる部分です。
最近では式自体を執り行わないお客様も増えています。
地鎮祭費用 | 工事の無事や、家と建物の繁栄を祈念する祭祀 |
上棟式費用 | 棟上げまで工事が進んだことを神様に感謝し、その後も建物が無事に完成することを記念する祭祀 |
ご近所へのあいさつ粗品代 | |
引越し費用 | |
仮住まい費用 | |
その他費用 |
土地そのものの購入代金以外に色々な費用がかかります。主に税金、手続きなどの費用です。
土地代金 | 土地の代金。土地取引には消費税はかからない |
仲介手数料 | (3%×6万円+税)仲介業者に支払う手数料 |
土地固定資産税 | 土地や建物といった不動産を所有している人が市町村に収める税金 |
上下水道引込 | 上下水道管が道路の下の本管から敷地内に引き込まれていない場合に必要となる工事費 |
土地登記費用 | 法務局が管理する登記簿に記載するための費用 |
手続きに必要な費用や、借り入れにともない加入しなければならない保険の費用等。
火災保険代 | 火災保険の保険料 |
保証協会保証料 | 保証協会に連帯保証人となってもらうための費用。フラット35では保証会社を利用していないので保証料は不要 |
抵当権設定費用 | 返済不能になったとき、金融機関が担保である土地や建物を優先的に差し押さえ、競売にかけて売却できる権利を設定するための費用 |
団体信用生命保険 | 契約者が死亡、または高度な障害により返済が不能になった場合、残債を保険でまかなってもらうための保険料 |
つなぎ融資金利 | 土地代、着工金、中間金などの支払いのために借りるローンの金利代金 |
銀行ローン契約印紙代 | 契約書に貼る印紙代 |
銀行融資手数料 | 融資の際の手数料。銀行が自由に設定 |
本体以外の費用は、土地の状況や設計によって変わってきます。
よって不要な工事もありますが本体以外の費用がかかる事を知った上で、お家づくりを始めて下さい。