このブログでは、ゼロエネ住宅(ZEH)についてご説明したいと思います。
今回は前頭ことガッシーが担当します!
まず初めに、
と思われるかもしれません。
ゼロエネ住宅とは、Net Zero Energy Houseの略語でZEH(ゼッチ)と通称され、国による説明としては、
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
出典:環境省【平成30年度のZEH(ゼッチ)関連事業(補助金)について】
と定義されています。
わかりやすくシンプルに言い換えると、「家で消費される電力よりも、創り出される電力のほうが多い住宅」のことです。
なるほど!じゃあやっぱり家で使う電気代が0円になるのがZEHの家なのか!
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
ここでいう「ゼロ」とはエネルギー量のことで、具体的に言うと「冷暖房」「給湯」「換気」「照明」に使用するエネルギーのことを指します。
つまりこれら4つのエネルギーを
によってゼロにしていく家のことをゼロエネ住宅(ZEH)と呼んでいます。
出典:資源エネルギー庁
国がゼロエネルギー住宅を推進し始めたきっかけは、2015年に開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で採択された「パリ協定」にまでさかのぼります。
パリ協定では地球温暖化防止の施策として、その大きな原因となっている温室効果ガス排出についての対策が各国間で協議されました。
その結果、「2度目標」として知られる「世界の平均気温上昇を工業化以前から2度以内に抑える」という目標が、各国共通の長期目標として策定されたのです。
この「2度目標」を達成するために、日本は「2030年にCO2排出量を2013年比で26%削減する」という国際公約を結びました。
その国際公約を果たすための取り組みの一貫が、エネルギー排出量がゼロ以下である住宅「ゼロエネルギー住宅(ZEH・ゼッチ)」の普及・推進というわけです。
菅総理が、「2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにする!!」と、2020年の臨時国会で行われた菅総理の所信表明演説でも述べられたように、日本が脱炭素社会の実現に向けて動いていくと思われます。
出典:ZEHの普及促進に向けた政策動向と平成31年度の関連予算案
これによると、「住宅部門」においては「削減目標40%」という大きな目標が課せられています。
「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建て住宅の半数以上をZEHにし、
2030年までに建売戸建や集合住宅を含む新築住宅の平均でZEHを目指す」
と目標が掲げられています。
この目標を達成するために、
国はZEHの基準を満たした住宅を建てた人に
補助金を出して推進しているのです。
ZEHは私たちが、世界基準の住宅を推し進める取り組みの一つということがご理解いただけましたでしょうか?
これからお家を考えられている方には、ぜひ価格やデザイン以外にも住みごこちに関わるZEHも視野に入れていただければと思います。